エンゼルメイクアンケート集計結果・一般回答者

エピソード等

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質問14.最後に、エンゼルメイクまたは死化粧にまつわる見聞きしたエピソードやそのほかお気づきの点などありましたらお書き願います。

●母と姉を亡くしました。母の時は家に帰ってメークをしましたが、明るい口紅をつけてもすぐに色が悪くなってしまうので、何度もぬりました。姉の時は、子供が看護婦さんとエンゼルメイクをして、家に戻ってもう一度しました。きれいな顔で、逝ってほしいと思うので、口紅は明るめがいいと思いました。(36歳・女性)

●母が4年前に亡くなりました。そのときはナースの方がちゃんと私にメークしますかとか化粧品ありますかと聞いてくれました。化粧品は渡しましたが、私にはメークする勇気がありませんでしたので、してもらいました。葬儀の時に父が母のメークがちょっと気に入らなかったので親族の人に頼んだのですが、結局姉妹は顔を見てちゃんとなっているということになり、やりませんでした。(姉妹に対して文句ということは全くありません)やはり私がやるべきだったのかなって思います。でも、手を握ったりすることさえも怖くてできなかったので、結局はそれで仕方のないことだったのではないでしょうか?メークはナースの行動は当たり前というか初体験だったのでそれが普通だと思っていました。国立の病院だったのですが、化粧品の有無、誰がやるかの質問は間違いのないことだと思う。(31歳・女性)

●父が亡くなったとき、母は自分のファンデで父にメイクしていた。そのファンデは今でも実家に残っている。一度だけファンデを切らせて、母がそれを使っていた。オイオイ、と思った。(23歳・女性)

●知人の高齢の母親が亡くなった時、遺族は病室の外に出されナースによってエンゼルメイクが行われた。ナースの作業が終わって部屋に呼ばれて入るとすでに顔まですっぽり布にくるまれていた。そのままストレッチャーにのせ、自宅の車で家に戻り顔を見ると生前には考えられない不自然なおしろいとその年齢の女性が到底つけない色の口紅がつけられていた。それを見た家族はあまりの顔にショックを受けすぐ化粧をおとし、母親が生前つけていた口紅を付け直したとのこと。家族はナースから遺体をきれいにすることは言われたが、死化粧をすることは告げられないまま部屋から出された。ナースはこれから何をするのか具体的に告げ、家族の希望も聞くべきではないか。そして生前使っていた化粧道具があればそれですることもできる。少なくとも口紅は好んで使っていたものをつけてもらいたい。(42歳・女性)

●葬式に参列したことはあるもののお棺の中の亡くなった人の顔を見たことは幼少の時だけです。私の祖母が亡くなり、父親や身内のものが祖母をたらいに入れて、身体をきれいに洗うのです。そのあと死化粧をするのですね。あまり記憶がない。ただ、そのたらいに入れて身体を洗うというのが、強烈に記憶に残っています。小さくなった祖母の身体、そして軽くなってしまった身体。これからは福祉の時代がやってきますが、病院でお亡くなりになる方もますます増えていくのではないでしょうか。そして、今までは身内がやっていたことも病院関係者の手に委ねられることが多くなっていくような気がします。できれば家族も一緒にエンゼルメイクに携われる方がいいのではないでしょうか。(35歳・女性)

●先日95才で母が他界したが、老人琉wさんが化粧してくれとても綺麗な死顔だった。それがエンゼルメイクと言うとは知らなかった。男はあまり必要ないが、女性はいくつになっても綺麗にしてあの世に送ってやりたい。(71歳・男性)

●私は看護学生なので、エンゼルケアはやった事はないけど、よく知っていました。去年、私は大切な兄を亡くしました。突然死だった為、もう、その時は動揺してしまい、看護婦と一緒にエンゼルケアをさせてもらうなんていう気持ちではありませんでした。学校の授業で、「死後の処置では、鼻や肛門など身体の穴にギュ−ギュ−と綿を詰める」と聞いていました。ついさっきまでは生きていた兄にそういう痛そうな事をされるのかと思うととても兄がかわいそうに感じました。退室させられケアが終わるのを待っている時間がとても長く感じました。正直言って、その時は、化粧の出来栄えなんて何も考えれませんでした。でも、やっぱり死んだからと言って特別な化粧ではなくて、生前に近いようにナチュラルにしてもらうのがいいです。(21歳・女性)

●私の小さい頃は、娘や姉妹など、一番近い縁者がしていたように思います。今は病院で亡くなる人が多いから、看護婦さんも大変ですね。(51歳・女性)

●私の住んでいる地域性かもしれませんが、ナースではなく葬儀屋がします。祖母の時は男性がしました。だから6の質問は葬儀やに対しての感想です。父の時はメイクしませんでしたので女性だけにするのかしら?と思っています。今までエンゼルメイクに関して周りと話をしたことがないのでわかりませんがこれから聞いてみたいです。(29歳・女性)

●私たち一般人は「エンゼルメイク」そのものを知らない人の方が多いと思います。そのために、いざという時、動揺してしまったり、あとになって一緒にしてあげれば良かったなどと思う方がいるのではないでしょうか?かといって死期が近い患者さんの家族などに相談できるものでもありません。アネムネの時でもちょっと無理があると思いますし、じゃあ勝手にやって下さいというものでもありません。ひとつの考えですが患者さんの死後、あまり側近の方(妻だったら夫など)にではなく、他に親族がいればその方を通して側近の方に聞いてもらうなどすればある程度ご家族の希望にはそえるのではないでしょうか。ただ、それでは本人の意見は反映されていません。では?それは「エンゼルメイク」というもの自体をすこしずつ、世間一般の知識の片隅でもいいですから認識していってもらうのがいいのではと思います。そうすればある程度の「エンゼルメイク」についての知識があるわけですから、希望があればナースなどに伝えることも可能だと思います。また病院側で「エンゼルセット」を常備しておくのは当然の事だと思いますし、知識が広まれば生前使っていた自分のもの・u毆)でなどということも考えられます。いろいろ書いてしまいましたがお許しを・・・(38歳・男性)

●死化粧(しにげしょう?)といういい方はとても暗いイメージがあると思います。エンゼルメイクも悪くはないと思いますが、もう少しやわらかなイメージの呼び方があるとイイような気がします。(37歳・男性)

●死んでしまった人への行動ですので,宗教的なからみもあるでしょうから何ともお答えしにくいです。幸い私の親族は,私が生まれてからまだだれも亡くなっていないので,具体的な答えは控えさせていただきます。これから少しずつ考えていこうと思いました。(27歳・男性)

●昨年1月に母が(94才)で亡くなりましたが、その時病院でしてもらった化粧が、肌の色、口紅の色と濃さと薄さというべきか、本当に綺麗にしてもらって、まだ息をしてるんじゃないかと思うほどだったので嬉しかったです。(59歳・女性)

●医学生の実習で知りました。体交など手伝いました。(26歳・男性)

●遺族の希望を聞いて欲しかった。直し方を教えてほしかった。その時は動転して何もわからなかったから。(33歳・男性)

●以前、祖母が亡くなったときも全く気が付きませんでした。きっととても自然なメイクをして頂いていたのでしょう、とてもありがたい事です。ただ、祖父の葬式のときは祖父の顔を見たら、顎が縮んだせいで、入れ歯が飛び出して出っ歯になってしまっていたのには(まるで赤塚不二夫のイヤミのようでした)とてもショックを受けたのを覚えています。エンゼルメイクには合わなくなってしまった入れ歯を外したり、鼻に詰める脱脂綿をもっと目立たない素材に変えたりするという要素が含まれている事を望みます。(32歳・女性)

●臨終にあたって、出血等を清拭するのは知っていましたが、化粧はしていないような気がします。葬儀屋さんがやっているところも多いのでは? いずれにしても、死に至るまでの経過がありますので遺族の意向を尊重して行って欲しいと思います。死化粧自体は賛成です。(38歳・男性)

●友人が亡くなったとき、ふだんほとんど化粧しない人だったのに、きれいにお化粧されていた。家族の希望かもしれないが、本人がどう思ったのか少し疑問に感じた。生前にエンゼルメイクについて考えることは重要かもしれないとはじめて気が付いた。(36歳・女性)

●目の前で死化粧の実演を見たことがあります。でも、実際の場面になったら、当人が、どれほど、家族に愛されていたか、その度合いによって変わってくるのではないでしょうか。(49歳・男性・看護関係者)

●入院中ってほとんどお化粧しない(できない)のに、死んだらお化粧してくれるっていうのも変ですよね。普段のその人と桁外れに違う印象のお化粧をされたらいやだと思います。でも、最も近い過去で伯母のお通夜のさい、伯母がどんなメイクをされていたか何も覚えていません。泣いてばかりいてそんなこと見ていなかったです。(40歳・女性)

●友達のお母さんがもうホスピス状態で、お家で最後は亡くなられ、亡くなる寸前はウッと苦しそうな顔をしていたのが、ちょっと口を閉じてあげたら、何だか微笑んだような安らかな顔になって、妹さんと一緒に、お母さん、綺麗にしてあげようといって、いつも気に入ってよく着ていた服を着せて、お化粧もしてあげたそうです。その人や状況や気持ちによって違うとおもうので難しいとは思いますが、身内が関われた方がいいかも…と思いました。(32歳・女性)

●男性にするのってどうなんでしょうね。(28歳・女性)

●自分自身はあまり経験がないので具体的なことはかけないのですが、とにかく、自分が普段接していたときに近い感じでしてほしいです。でも、あまりあまり死んでしまったと言うことが感じられないほど、厚いメイクはどうかと思います。(30歳・男性)

●死化粧は葬儀屋さんがしてくれるものと思っていました。死んでしまった後にも、病院の方がいろいろしてくださるとは思ってなかったので(検死とかは別にして)驚きました。(34歳・女性)

●これまでほとんど、実際にエンゼルメイクを意識した経験はないのですが、自分や近しい人のことを考えると、単純に「穏やかできれいな顔にしてほしい」とは思います。ただ、「きれいに」というのも、生きているのではないという状態に違和感がない程度、が私として理想です。色味バッチリ、しっかりメイク、というのは抵抗があります。亡くなる状況にもよりますが、病み衰えた部分をカバーできるくらいがいいと、今の段階では考えています。(39歳・女性)

●キムタクのやつは印象に残っていますが、例えば長期に入院してたら、あんなに肌きれいでいられるのでしょうか。私なら、きっとバサバサになっちゃってるだろうな、と。悲しいな、それは。(27歳・女性)

●関係ないけど、生まれてくる赤ちゃんと死んでゆく人は、共に白装束だと思った。これって輪廻転生のことだね。(41歳・男性)

●おととし祖母が亡くなり、その時母や叔母などは祖母のメイクしてあげれなかったので、私たち女の子の孫で口紅をぬってあげました。やっぱり親族がしてあげられたらいいなあと思います。(26歳・女性)

●エンバーミングならけっこう聞きます。あんまり不自然な化粧は、してもらいたくないなあ、と思います。(36歳・女性)

●エンゼルメイクについて、今までまったく考えたこともなかったのですが、自分の場合を考えて見れば、お別れする人に好印象を残したいので、ぜひエンゼルメークはお願いしたいです。生前とあまり変わり果てた顔でお別れするのはイヤ。やっぱり、いつまでも覚えていただけるような、自分らしいお化粧にしていただけたら嬉しいです。(でも、自分では意識がなくて、わからない場合は困るのですが)。とても大切なことだと思いますので、また、なにかありましたらコメントさせていただきます。(女性)

●今まであまり体験したことがなかったけれど、今回のアンケートで興味がわきました。身内や自分自身のことを考えると、エンゼルメイクはよいことかもしれませんね。お葬式でいろんな方が最後のお別れにお顔を見た時、やっぱりきれいなほうがいいですものね。(39歳・女性)

●以前母親を亡くしたときは、エンゼルメイクはナースの方々だけで行っていたかと思います。あまり目立たない化粧でした。(28歳・男性)

●ある葬儀屋さんがしてくれた時、ファンデーションとかも色が細かくそろっていて、その人にあったメイクを丁寧にしてもらえたと遺族が喜んでいた。私もみたけど確かに上手だった。(22歳・女性)

●20年近く前、小学校2年の時、祖母が亡くなったときに立ち会いました。そのとき、祖母の口や鼻や耳に詰められた綿は、子供心に一番ショックを受けました。口や鼻に詰めた綿が、いかにも「死人」という感じで、とても怖かった記憶があります。物理的に仕方ないとは思いますが、綿が目立たず、穏やかな優しいメイクが実現できるといいな、と思います。(28歳・女性)

●1年前、95歳の義父が亡くなったときのことです。葬儀社に無理に進められ、外国からきたという専門にメークをしてくれる技術者に頼みましたところ、大変技術料を取られた経験があります。若返ってはきましたが、無駄な出費と思いました。病院でその人なりのメイクをしていただけるならこんないいことはないとおもいます。それと、友人が亡くなったときのことですが、リップカラーが強すぎエンゼルメイクに相応しくないと感じた思い出があります。(58歳・女性)

●12月に心不全で亡くなった父の最期は、体も顔もパンパンにふくれて、悲壮な感じでした。亡くなって、少しずつ、色が青くなっていくと同時に、むくみがとれていきました。看護婦さんがやってくださった死化粧で、むくみもとれて、おだやかな面持ちになったのに驚きました。生前は、アルコール中毒で心身共に荒れた顔の印象が残っているので、亡くなってからは、まさに穏やかな、安らかな顔になっているようで、救われたように思いました。そういう印象になったのも、エンゼルメイクをしてくださったからだと思います。(41歳・男性)

●「死化粧」と聞いて,つい「すはだに,かたソデと〜しただ〜けで……♪」を連想してしまった私は,なんなんだろ……(48歳・男性)

 

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