この本は、月一回書いたものをまとめたものですが、連載をはじめるにあたり「テレビCMの時間内に語りきれるような内容を目標に」と決めました。看護関連の本は、どうしても情報量が多くなってしまいます。そんな中、ささっと読めてすぐ次のことに頭を切りかえられる箸休め的な本があってもいいかな、と思ったわけです。
内容としては、約七割が看護学生時代の話です。看護学生はまだ勉強中の身ですから、患者さんや病院の中のことを見る目や感覚は、医療関係ではない方にとても近いと思います。
ですからこの本は医療や看護の世界に関心あるすべての方にとって、より親近感のある内容として読んでいただけるのではないか、と期待しています。
もちろん看護学校や看護大学をねらっているみなさんにも、ここに書いた看護の世界のちょっとしたシーンが参考になればと思っています。張り詰めた受験勉強の息抜きの時間にでも読んでいただけたら幸いです。
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