新人看護士物語 ナースマン


 

あとがきより抜粋

 タイトルにした「ナースマン」は造語です。「看護職(ナース)を選んだ男(マン)」という意味でつけました。看護婦も看護士も英語では「ナース」と呼ばれますが、それを知っているのは医療業界人だけ。やはり一般的にはまだまだ 「ナース」イコール看護婦だけだと思っている方が多い。そこであえて「マン」をつけることにしたのです。
 看護は女性がするものというのは思い込みにしかすぎません。時代もそのことに気付きはじめたように思います。看護士は、これから社会的にぐぐっと注目を集めることになる職業だと思います。
 男と男、男と女、女と男、女と女という組合せが社会生活の中には自然にあります。社会の縮図といわれる病院の患者と看護職の組合せに、男と男、女(患者)と男というパターンが希少なのはおかしな話です。
 治療や療養はデリケートな問題をはらんでいることが多いので、患者さんの身近な場所にいる看護職にも男性がいたほうが、個々の問題に合わせて幅広い看護ができるのです。

発行/メディアワークス 発売/主婦の友社 定価(本体価格)1,200円+税
ISBN4-07-300067-5