2001年3月7日
3月3日に、渋谷文化村ル・シネマで映画「ザ・カップ 夢のアンテナ」を観てきた。チベッドの僧院の小坊主たちが、サッカーのワールドカップを見たくて奔走する。監督がチベッドの高僧らしい。ストーリーを劇的にせず、さらっと流しているところが好ましいし、説教くさくない。観ているときは風のように過ぎた感じがしたけど、小坊主たちの顔やしぐさ、寺院の周囲の景色、そしてテーマ曲が数日たったいまごろになって思いだされ、なんかいい気持ちになる。ちょうど先日、尼さんのエッセイも二冊読んだからか、スキンヘッドをさわりたくて仕方ない。
昨日、携帯電話をタクシーに忘れた。タクシーを降りてから、五十歩ほどあるいて気づく。最近ぼけ続きで、自分が嫌になる。さて、どうしたらいいか。タクシー関係のことはタクシーに聞くに限ると思い、用事を済ませたあとすぐタクシーに乗り、相談。運転手さんは親身になって、一、携帯に電話してみる。二、レシートにプリントされているタクシー会社に連絡する。と、こまかな注意点を付け加えながらおしえてくれる。相談する前からそれはやろうと思っていたことだが、ありがたく拝聴。「早いに越したことはないから、僕の携帯を貸してやるからいま電話してみ」と運転手さん。恐縮しながら辞退。事務所に戻って、すぐさま自分の携帯に電話してみると、忘れた先の運転手さんが、近くまで持ってきてくれた。あわてて買った図書券を御礼として渡し、携帯電話を受け取った。親切な二人の運転手さん、ありがとう。合掌。 |

念仏坂の階段を上りきると、旧フジテレビ跡からにょきっと出ている工事用牽引機?が目に入る。路地を曲がったらいきなり巨大な大仏様が現れたときみたいにぎょっとする。特撮画面みたい。47階建ての公団住宅ができると聞いている。昔からそうだったけど、でかいものが急に目に入るととてもぎょっとする。正直いって、こわい。はじめて海を見たときもそうだった。 |