MISOPPA日記  


2001年3月30日
 いつもMISOPPA日記を読んでくださりありがとうございます。都合により、4月はお休みして5月に再開いたします。5月になったらまたぜひお越しくださいますよう。

 

2001年3月25日
 プールの帰り、辛夷(こぶし)の花が咲いていたので立ち止まって見ていた。通りがかったジャンパー姿のどこかのおじさんも立ち止まり、辛夷の花に顔を近づけて匂いをかいだ。彼は次に、落ちた辛夷の花びらを一枚一枚手にとってみては捨てる、をはじめた。きれいなのを選んで誰かに持って行こうとしているのかな。ここは病院のそばだ。お見舞いがてらに、と思いついたのかも。
  結局そのおじさんは、さんざん花びらを物色したあと、最後に手にした花びらを「やっぱりいいや」といったふうに投げ捨てて、行ってしまった。気持ち、わかる気がした。

 

2001年3月23日
 21日の夜は、迷った末、原稿書きを再開したのだが、目標までは終わらないまま、結局は途中で止めてしまった。CMの「明日があるさ」パワーおそるべし。私の意志が弱いだけだけど。
 マルメロって果物を食べてみたい。果肉に石細胞を多く含むから、生食よりジャム、ゼリーにして食べるらしい。ほんとうは違う種らしいけど、長野の諏訪のほうでは、マルメロをカリンと呼んでいるらしいから、「ああ、じゃあ、カリンの味に近いのね、きっと」と一度は納得してみたが、カリンの味を知らないのを思いだした。ところで、石細胞ってなんだろう。


Marmeloマルメロ 「果物の美術館 ボタニカル・アートと花の名画 集英社」より 

 

2001年3月21日
  今日の目標分の原稿が書けてないので、20時から夕食をとり、その後仕事再開しようと思いつつずるずるテレビを見ていたら、21時すぎ、間欠的に数回、すべての電化製品が消えた。ブレーカーが上がったはずはない。両隣の窓を見ると、暗い。外に出てみると、何人かの人達が道に出て騒いでおり、全部の建物ではないが、電気が消えている。これはやはり停電である。部屋に戻ると、一斉に電気製品がついた。
  原稿を再開しているときにまた停電になったとしても、たぶんデータはパソコンにバックアップされているはずである。しかし、書いている途中に停電になるのはとても心臓に悪い。ワープロを使用してたころ、30ページほどの原稿を一瞬にして失ってしまったことがある。東京電力に電話してみたら、「また停電になる恐れがある。なんなら、大丈夫だとはっきりしたら連絡しましょうか」と言われ、そうしてもらう。連絡があるまでは大事をとって原稿を書かないことにした。 「まいっちゃうねえ、原稿書こうってときにさ」と私。「まいってるわりに嬉しそうだね」と夫。えへへへ。
  テレビでは「九死に一生スペシャル」がかかっていた。ホテルニュージャパンの惨事を再現している。停電のことがあるだけに、とても身につまさせる。見入る。
  と、東京電力から電話がかかってきた。「もう大丈夫です。これからは、90%は停電になることはないと思います」と。復旧作業の関係で、10%くらいはここがまた停電になる可能性はあるという。その10%がこわいではないか。いまから一時間もたてば、完全に復旧作業は終わるだろう。「九死に一生スペシャル」を23時まで見てから、それから再開することにする。
  そして23時。ここにきて、「今から遅くまでやったら、どうせ明日起きるのが遅くなるんだから、明日の朝早くからやったほうが効率いいんじゃないの」という心の声が聞こえてくる。「いやいや、今日の目標分はやってしまったほうが、気持ちよく眠れるよ」という心の声も。どうしようかな。時計をちらちら見ながら、何の気なしにテレビチャンネルを替えていたら、ジョージアのCM「明日があるさ」がかかっていて、思わずそのチャンネルでとめてしまう。やばい。このままでは「やらない」結論にしてしまいそう。これ以上このCMの前にいてはだめだ、と思い、えいやっと腰をあげ、とにかく仕事部屋に移動してきた。どうしよう。まだ迷っている。とにかく日記を書いてから決めようと思い、いま書いている次第。どうするんだ、私。

 

2001年3月18日
  天気がいいので、午後にちょこっと新宿御苑に行ってきた。梅が満開。桜はまだだからか、それほど混んでない。寝転んで、空を垂直に眺める。桜の蕾は、夜なんか「まだかまだか」と声を出しているんじゃないかしら、と思うほどみんながみんな膨らんでいる。
  新宿御苑はほかの公園に比べてカラスが少ない。そういえば、街にたくさんいるカラスたちはどこで死んでいるんだろう。あんなに数いるんだから、道端に死骸を見ることだってありそうなのに、まったく見ない。  


新宿御苑の大木戸門をぬけると自転車置き場に、似たようなバイクがずらっと停めてあった。ライダーらしい男性がひとり--七十歳くらいかな--がバイクのそばにいた。同年の人達がチームを組んでやってきたのかも。

 

2001年3月17日
  14、15日と、一泊人間ドックに行ってきた。二年ぶり、二回目。湿度奉行と言われているほど空気の乾燥に敏感な私である。前回同様、病院は空調によって乾燥しており、それにまいった。鼻が乾いて苦しいのでマスクして就寝したら、ゴルゴ13に「騒ぐな!」と口を押さえられている夢を見た。診察してもらった医師によると、湿度を上げるとカビなどが蔓延るから乾燥ぎみにしている、とのこと。管理栄養士さんに「毎朝、牛乳一本、果物少しを必ず摂ること!」と厳しく食事指導を受ける。こういうふうに怒られるの、ちょっとうれしい。小学校で「廊下を走るな!」と副校長先生に怒られたときみたいに、横向いてにやっとしてしまった。
  今日、久しぶりにプールへ。三ヶ月ぶり。平泳ぎで25M10回やったら疲れてしまう。さぼるとすぐ衰える。水中歩行30分やって終了。ここ数年を振り返ってみると、春にはいつも体重が増えている。だから春は、なにかにつけ、よいしょ、って言っちゃう。来週から、最低週二回はプールに来よう、自転車で。

 

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