MISOPPA日記  

 

2001年7月28日
 ここ数日胃の調子が悪い。なのに昨夜食べ過ぎたため、余計悪くなってしまった。新刊の打ち上げで、千駄木の「天外天」という中華料理店でご馳走になったのだが、おいしさに感激して、これでもかと食べてしまった。事前に胃薬を飲んでおいたから、食べているときは好調だった。しかし、次に行ったバーでは、急激にお腹が苦しくなり五分と座っていることができず、思わず「私、立って飲みます」といって立ち上がったら余計苦しくなって、帰ってきてしまった。こんな大人になって加減を知らずに食べてしまうなんて、情けない。

 

2001年7月23日
 7月20日の海の日に久しぶりにズル休みをした。マイペースに仕事をできる環境にいるから、休んだってタイムカードに欠勤と書かれるわけでも誰が文句言うわけでもないのだけれど、仕事をする予定の日に仕事をしないということは私の中では欠勤扱いになり、体の具合も悪くなくて急用ができたわけでもない場合、私の中ではズル休みということになる。海の日にはしっかり仕事をする予定だったのだけれど、朝の連続テレビ小説を見終わり、「さてと」と声を出した途端、なぜか急に仕事がやりたくなくなってしまった。このやりたくなさ具合は、「昔、年に一度くらい学校をズル休みしたときと同じだな」、とつぶやいたら余計にズル休みをしたくなってしまった。
 午前中は、どうしよう、ズル休みにしちゃおうか、いや、ここは自分に打ち勝って仕事したほうがいいでしょ、と居間で葛藤しながら寝そべって過ごし、昼に「えーい、今日はズル休みだ!」と腹を決めてしまい大の字になってしまうと、やはり、昔ズル休みしたときのうしろめたいたのしさが蘇ってきて、そわそわして寝てはいられなくなり、洗濯をした。
 夕方、テレビニュースで「あるお宅で変な形の大根がとれました」(年に何度かかならずこういうニュースがある。花だとか野菜だとかの)というのをやっており、驚いたわけでもないのに、だらしなく口を開けて「へーえ」なんて感心してしまったあと、なんだか急に仕事が気になりだし、事務所へと降りたくて(自宅の地下にある)仕方なくなってきた。しかしせっかくズル休みと決めたのだから、いまごろになって事務所に降りるのはくやしい気がして降りるのを我慢。
結局、我慢しきれず事務所に降り、Eメールチェックや事務処理をしてしまった。不完全なズル休みとなってしまい、残念。

 

2001年7月16日
 腹巻をつけはじめて冷えが緩和されて調子に乗った私は、今度は基礎代謝をぐぐっと高めようと、速筋強化運動(ものの五分程度の)を先週から寝る前にやるようになった。これをはじめてから、なるほど代謝が上がった心地で、身体が熱い。外に出るとどっと滝のように汗が流れる。汗を流すのがこんなに気持ちのいいものだったなんて……とひとりで喜んでいるが、こんなにむし暑ければ誰だって汗は流れるという説も。
 とにかく、速筋強化をはじめてからというもの、エネルギー消費が多くなったのか、とてもお腹が好き、突然、特定の食べ物が食べたくて食べたくて仕方なくなる。今日はそれが甘栗だった。いまは、あらかじめ樹皮をむいてあるやつがあって食べやすいのだが、手をべたべたさせながら「ああ面倒だ」と思いながら樹皮をむいて食べるのもひっくるめて甘栗である、という気もして、なんとなく物足りないような。でもやはり俄然むいてあったほうが食べやすい。でもちょっと爪を汚しながら食べてみたいような。包装紙には、「むいちゃいました」と書いてある。謝っているようでもあり、ほら食べやすいでしょう、と言っているようでもある。むむ、食べる側の微妙な心理をわかっているな、おぬし、と思った。

 

2001年7月11日
 おとといの晩から腹巻を使いはじめた。けっこういい。いや、かなりいいみたい。ちょん切った靴下を履かなくても、腹巻をしていれば足の風穴の部分はあまり冷えてこない。もしかしてここ数年の足の冷えがこれで解消できるかも、と思うとうれしくて、昨日の夜などは、腹巻に手をつっこんで、ひとり納得したようにうなずき、フーテンの寅さんの口調になって「じゃ、寝るわ」と夫に言って、寝室へ向かった私である。写真は、バラの花柄の腹巻。シックな黒の腹巻も買った。みなさんもお試しあれ。

 

2001年7月9日
どんなに暑くても、足の甲側の足首のところだけが、風穴でもあるかのように、またはそこだけにアイスノンをのせているかのように冷えてしまう。風呂から上がった直後でもそこはタチマチニ冷えていく。冷たいのはそこだけでほかの部分は熱い。足首のサポーターでは圧迫が気になるし、そこに包帯を巻くのは違う気がしたので、結局いまは図のように靴下の先をはさみで切って、寝るときに履いている。なんだか、伊賀者みたいだな、と思いながら。ちょうどいい保温。でも、靴下を何足も切ってしまうわけにはいかず、洗濯が間に合わない場合は、冷たいなあ、と思いながらそのまま寝ることになってしまう。
昨日の夜、テレビの「あるある大辞典」で腹巻をして腹を温めると手足の冷えも治ると言ってた。さっそくやってみようと思う。

 

2001年7月6日
 1月18日に此処に載せた駅前の空き地は、その後サツキツツジの木が植えられ、ぎっしりと花をつけ、それから散った。いまは、写真のように木の隙間から雑草が伸びている。鳩はときどき来ているみたい。餌を撒く人がいるみたいだから。
 むし暑さに負けないように、強い子のミロをひさしぶりに飲んだ。あすあさってと、札幌に行く。からっとしてて気持ちいいだろうなあ。

 

2001年7月4日
 午前中、お中元を贈るためにデパートへ。デパートの裏口のほうの歩道に自転車がたくさん停めてある。母と娘らしい二人連れがそこにいた。自転車をどこに停めたらいいか迷っている様子の娘に母が言った。「停めいいところに停めちゃいなよ」通りすがりの私は思わずニヤっとした。
 やりやすい、停めやすい、を「やりいい」「停めいい」といった言い方にすることがある。正しい言葉使いではないだろう。方言なのかな。俗語? よくわからない。ともかく、「○○いい」という言い方を最近私は気に入っている。この言い方、実家にいるころはよく使っていたように思う。
 大人になってからはとんと使わなくなっていたのだが、ふたたび好んで使うようになった。三年ほど前、美容院で髪を切ってもらうとき、美容師さん(五十くらいの男性ですました感じの人。小指を立てる癖のある人)が何気なく、「やりいい髪形がいいんですよね」と言ったのである。
 なつかしいようななんともうれしい気持ちになった。それ以来、わりに使うようになった。たとえばタクシーに乗ったときなどに、「じゃ、そのへんの停めいいところでお願いします」と運転手さんに告げる。こちらの思い過ごしかもしれないけど、「停めいい」と言った瞬間に運転手さんがかすかにニンマリする。
 デパートを出て、ふらっと献血ルームに寄った。新宿の紀伊国屋のとなりのビルに入っている献血ルームは、私の知っているうちで一番、環境・サービスがいい。飲み物、アイスクリーム、ドーナッツなど常備してあり、ビデオを見たりもできる。雑誌も豊富。それとゆったりしたスペース。
 献血は今日で38回目。体調は良かったのに、終了後にふらっとしてしまった。小学校の朝礼で気分が悪くなり、「あっ、あたし、もう少しで倒れるかも」と思いつつもじっと我慢して立っていたときと同じような気分になる。小学校のときは、我慢の末にばたっと倒れてしまったが、大人になってまでそうなったらかっこ悪いので、すぐさま「横になりいい」場所を探して横になった。
 

 

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