MISOPPA日記  


2002年6月24日
先週の晴れた日に、仕事関連で隅田川の水上バスに乗った。まだ17時と早い時間だったからか、ほとんど貸切。浜松町駅から数分歩いた日の出桟橋から乗って浅草まで約40分。その間に12の橋をくぐった。橋は全部形が違っていた。帰ってきてくぐった橋の検索をしたら、それぞれの図が載っているページがあった。http://www2.justnet.ne.jp/~kosimizu/html/sumida/sumida.htm
また行く。絶対行く。どうしてそんなにまた行きたいのか、自分でもよくわからない。けれど行く。

 

2002年6月17日
夜、御風呂から出て、居間にひとたび座りこんでしまうと、しばらくは立ち上がるのがとても億劫になってしまうことがある。すごく水を飲みたいのに、歩いて数歩の冷蔵庫がとても遠い存在になってしまう。そんなとき、そばでテレビを見ている夫に、「ねえ、冷たい水が飲みたいよう」と言ってみるのだが「飲めば」と冷たくあしらわれるのが常だ。
数日前の夜、ためしに、「ねえ、ベッカム、冷たい水が飲みたいよう」と言ってみた。「ふん、そんな言い方してもむだだよ」などと返ってくると思っていたのだが、違った。夫は、にんまりをこらえるような表情になって「しょうがないなあ」と言うとすみやかに立って、冷たい水を持ってきてくれたのだった。そのあと、「テレビ、違うのにしていい?」と聞くと夫は「あっ、いいよ、ベッカムが許す」とのたもうた。

 

2002年6月9日
四谷三丁目の交差点の裏手の通りに「たんきり子育て地蔵尊」がある。そばの立て札には、子供のセキや老人のゼンソクのタンの切れない肩が信仰すると効能がある霊験あらたかなお地蔵さまだと説明書きがある。江戸時代に出来たようだ。
このお地蔵さんは、三メートルほどの長身。子供のような大人のような顔。やさしい顔。
写真を取らせてもらった御礼をお地蔵さんに言ったあと、帰るために体を方向回転したら、60くらいの男性がひとり、私に目で会釈しながら眼の前をとおりすぎていった。彼の会釈の眼は「お大事にー」と言ってた気がしたわたしは、コホンと咳を無理に出して、その場をあとにした。

 

2002年6月3日
 昨日、新宿京王デパートで「楽らく健康BOX」なるものを買った。踏み台昇降運動専用の木製の器具だ。足ツボを刺激しながら踏み台運動ができる。ある主婦が考案し、厚生大臣賞をもらったという。運動のために、このあいだから朝のウォーキングをはじめたのだが、毎日かならず行うにはいくつかの不都合があるのがわかった。 で、今後はウォーキング、踏み台運動、プールの三種を都合に合わせて行うことにしたのだ。踏み台昇降運動は五分間で30分のウォーキングに相当する運動量があるらしい。ウォーキングに比べて腹筋を多く使う。腹筋がとても弱い私には必要な運動。 新宿京王デパートは、昔ながらのデパート(しかも活気がある)で、たまに行くとたのしい。ひととおりのものはある。お子様ランチのある昔ながらのデパートの最上階の食堂があるかどうか確認しようと思って出かけるのだが、いつも行くのを忘れて帰ってきてしまう。昨日も、行こうと思いながら、結局は行かずじまいだった。行かないでイメージしているうちがたのしい。

 

2002年5月29日
最近、運動不足解消のために、朝方にウォーキングをしている。プールに行くほどは時間がかからないし、気分転換にはなるし、気にいっている。今日は新宿御苑内を歩いた。開苑直後の早い時間だからか、人はほとんどいない。苑内のイギリス庭園ではバラが見頃。イギリス庭園の、遠近法を示している絵みたいなポプラ並木の入り口に立ったら、向こう側から人が歩いてくるような気がしてきた。何度眼をぱちぱちさせても、人はひとりも歩いてこないのに、それでも、どうしても、見知らぬ人間が突如発生し、こちらに向かってすたすたと歩いてきそうに思えてしかたなかった。写真は、御苑内のブラシノキとポプラ並木。

 

 

2002年5月25日
来る6月8日に、はじめてフリーマーケットに参加する。その参考にしようと、午前中、国立競技場のとなりにある明治公園で開催されているフリーマーケットに行ってみた。
ーー家の中にある不要の物を手当たり次第持ってきましたーーそんな様子の人ばかりだったが、そのなかで、ある若い男性はTシャツ(ごく普通の使用済みの感じの)三枚だけを陳列し、腕組みをして目を閉じていたのだった。かえって目を引いた。

 

2002年5月20日
週末、岡山に行ってきた。ここぞとばかりにイヤシく食べて、満腹の腹をさすりながら帰ってきた。このごろの私は、イヤシさがいつもの三倍くらい(去年比)になっている気がする。癒し系ではなく、イヤシ系。写真は岡山で食べたばら寿司。ままかりもおいしかった。

 

2002年5月14日
発芽玄米、めげずに噛んでいる。気のせいか、顎が丈夫になってきたような。
今日スーパーの前に、歌舞伎に出てくるみたいなでかい犬がつながれていた。2メートルくらい離れたところから、その犬の頑丈そうな顎に見とれていると、通りがかりのおじいさん(80歳はゆうに越えている感じ)が、満面の笑みをたたえてその犬を撫でまわしはじめた。よく怖くないな、相当犬に慣れているんだな、と思いながら見ていると、その好好爺、私に気づき「あんたも、こっちきて、一緒に犬をさわろう」とジェスチャーでしきりに誘う。私は、犬は好きだけれど、知らない犬に初対面では触れない。私は犬を撫でたくて見ていたのではなく、顎を観察していただけなのだ。「いいえ、結構です」とこちらもジェスチャーで返した。するとおじいさん、ものすごく残念そうに眉をハの字にしてうなだれ、犬をぴたんと叩いたと思うと、その場を離れ、二回ほど私のほうを振り向いて「ちぇっ」という顔を見せたのだった。意味わかんない。

 

2002年5月8日
発芽玄米を主食にして数ヶ月になる。いつもは近くのスーパーサントクで買うファンケルの発芽玄米なのだけれど、連休に実家に帰り、そのときに行った「みちのえき」(実家の母のオアシス。地元の農産物即売所という感じのところ)で買ってきた発芽玄米を今日食べてみた。水加減も炊き方も同じなのに、スーパーで買ういつものやつと比べ、とてもしっかり(言い換えると硬い)していて、なんと、噛み疲れて夕食を途中でお仕舞いにしてしまった。顎が疲れてため息が出てしまった。噛み疲れで食事をやめたなんてひさしぶり、いや、いままでに一度もなかったと思う。普段、やわらかいものばかり食べているから顎が弱くなっていると実感。明日もあさっても噛みに噛んで、スポーツ感覚で顎をきたえるぞ。そしたらきっと、なにかいいことがあるはず。

 

2002年5月1日
 29日は料理学校に一年間通っていた友達が、私の家でイタリア料理を作ってくれて、小さなパーティをした。ピザもラタティユもカルパッチョもパスタもなにもかも全部おいしかった。その友達が使ったおかげで、うちのコンベックの予熱のやり方をはじめて知った。普段使わないから。解凍・あたためくらいしかやらないから。

 30日は国立劇場に地唄舞と義太夫を見に行った。写真は国立劇場のトレードマークの提灯。こういう柄の提灯だとは知らなかった。売店で買ったあんず菓子が甘くなくておしいかった。

 1日の今日は、愛知のIさんが、なんとマルメロのジャムを送ってくださった! 話は昨年の春に遡る。2001年3月23日のmisoppa日記に私は、マルメロを食べてみたいと書いた。以前お世話になったIさんが、その日の日記を読んでくださり、昨年の5月にマルメロ情報を送ってくださった。(ビクトル・エリセの映画「マルメロの陽光」の印象が強くて是非食べてみたいとIさんは思われていたこと。その後スペインに行かれたとき、マルメロジャムを食べて見たらとてもおいしかったこと。マルメロジャムは東京なら入手可能かもしれないこと。)うれしい情報をいただいた私は、一度デパートで探してみたのだが、見当たらず、ほかを探してみようと思いつつそのままになっていた。そしてIさんは、食べてみたいと日記に書いた私のことを覚えていてくださり、スペインに帰っていた知り合いの方に頼んで調達して、送ってくださったのである。感激! Iさんおすすめの食べ方(フレッシュチーズと一緒に中辛白ワインで)でいただいたところ、なんとも言えずおいしかった。うまく表現できないのだが、舌さわりも味も独特で、くせになりそう。一度に半分も、貴重なマルメロジャムを食べてしまった。いただいたマルメロジャムの製造元はジェマ・デ・サンタ・テレサという名で、同名の菓子(卵黄を砂糖で固めたもの)で有名だそうです。アビラのカテドラル前の広場に店があるそうです。
私は数年前に「スペインに行きたい」と熱病のように騒いだ時期があった。また行きたくなってきた。

 

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