MISOPPA日記  


2002年8月29日
暑いぜ、baby。先日すこし涼しくなって、このまま秋へまっしぐらかしら、と思ったのもつかのま、ここ二、三日、こんなに暑い。仕事場の窓から見える葉っぱも「もう、我慢できない!」と言っているかのように、たまに「ざわわわ」と動く。「ざわわ」ではなく「ざわわわ」。
デパートでは秋冬物一色。寒いときに季節の先取りで春夏物を見るのはウキウキするけれど、暑いときに秋冬物を見てもあまりウキウキしない。私だけかな。
ところで、サングラスをかけると、わざと太陽のほうを向きたくなる。これも私だけかな。

 

2002年8月19日
 昨日、待望のDVDプレイヤーをわが家に導入した。去年、前売り開始と同時にパルコに並んだのに結局はチケットを買えず、残念でならなかった三谷幸喜さん脚本の芝居『バッド・ニュース☆グッド・タイミング』が収録されたDVDをさっそく観る。満足。
 DVDという物欲アイテムが増えてしまった。手に入る三谷作品はすべてほしいし、そうだ、『木更津キャッツアイ』(ビデオでひととおり観たし、シナリオ本も買ったところ)もほしい。あれもこれもと思いつき、どんどこ買ってしまいそうで、自分がこわい。
 我が家のビデオプレイヤーの場合、リモコンで一時停止をすると、停止している時間は一分くらいで、それ以上過ぎてしまうと自動的に一時停止が解除され、再生に戻ってしまう。もしかしてこれは、設定を変えればいいだけのことかもしれないけど、機械オンチ家電オンチの私は、一時停止した場合、それが解除されるまでの一分間の間に、冷蔵庫から飲み物をとったりなんだりの用事を済ませようと、毎回大騒ぎをしていた。
 導入したDVDプレイヤーはというと、なんと、いつまでも一時停止しているではないか。よろこんだ。

 

2002年8月8日
今週は二回も芝居を見に行ってしまった。ビデオ見て夜更かしもしている。仕事をがしがしやらないと、あとでつけがまわってくるのだけど「だって、こう暑くては」と自分の中で言い訳などしている。
詩人鈴木志郎康さんのホームページ「曲腰徒歩新聞」
http://www.catnet.ne.jp/srys/magekosi/magekosi.html#magekosi
の8月5日の日記に、落雷の瞬間の映像が載っている。ビカビカッと。本物の落雷。なんども見ちゃった。

 

2002年7月29日
 ドトールとスターバックスの中間というふうなコーヒーのチェーン店。そんな店が最近、うちの最寄の地下鉄駅の入り口にも出来て、ときどき利用している。なんとなく予感はしたが、ホットコーヒーを頼むと「手が熱くないようにカップを二重にしておりますので」といったやり方をするタイプの店だった。そう言われちゃうと「それはそれはご親切に」という気持ちを表さないといけないような雰囲気になる。でも私は、素直にありがとうとは言えない。
 紙カップ二枚重ねにはじめて遭ったのは数年前のことだ。そのときは、手が熱くないように二枚重ねにしたという説明に、運動部のマネージャーの気遣いみたいなものを感じ、素直にうれしかった。二枚重ねはコーヒーが冷めないようにするためでもあるのだな、と思いつつおいしく飲めた。しかし、すぐ疑問に思うようになった。はじめから、手に熱くなくコーヒーが冷めない厚さの紙カップにすればいいんじゃないの? 紙カップを厚い紙にするのは、いまの紙カップを二個使うより高くつくの?
 数日置きに行ってはホットを頼むわたしに、バイトのお姉さんは毎回かならず「熱くないようにカップを二重に‥‥」とひととおり説明する。もしかして言ってるほうは内心うんざりなんじゃないかしら。こちらとしてもあまりうれしくないばかりか、機嫌の悪いときなどは「恩着せがましく言わないでよ!」と言いたくなりながら無愛想に受け取ることになってしまう。ならば、その店には行かなければいいのだけれど、少しぐらつきはじめた歯をぎぃっといじめるように圧迫してしまうときのように、「二重に‥‥」といわれることにどこか痛かゆいような何ともいえない快感があって、それを聞きたいのもあって、ついまた行ってしまう。

以上の原稿をアップしてもらうために兄(ホームページを作ってもらっている)に送ったら、「大抵の紙コップは、二重に重ねると紙と紙の間にすきまができる。空気の層は断熱性が高いから、まわりが熱くならないし冷めにくい。厚い紙では空気の層がないから、この効果がほとんどない」との指摘あり。たしかにそうだわね。だからか、誰ひとりとして二重コップにインネンつけている人なんていなかった。せこい見方をしてひとりでぷんぷんしてるなんて‥‥まったくもってお恥ずかしいかぎりです。

 

2002年7月27日
 プールへ行く前に紀伊国屋書店に寄って行こうと思い新宿通りに出たら、「新宿エイサーまつり」に遭遇。沖縄のお盆のときに踊るというエイサーに見とれてしまった。プールに行き、ほんの少しエイサーぽい動きを取り入れて平泳ぎをしてみた。プールのBGMのハワイアンはエイサー泳ぎにはどうしてもマッチしなかった。

 

2002年7月24日
今日、サーカスをはじめて見物した。ボリショイサーカス。有明コロシアムにて。サーカスの会場には、獣のにおいと食べ物のにおい(おでんやなんか)が混ざった独特のにおいが漂うもの、と勝手にイメージを作っていたが、そうではなかった。テントじゃなかったからかも。サーカスの出し物はどれも新鮮でたのしく、伴奏のロシア音楽もほどよくさびしく、いい感じだった。ちかくの席に、落ち着かずにうるさくしている子供がいて、その子を叱っているお父さんらしい男性のこめかみの血管が怒張しているのが見えた。目も相当釣りあがっていた。


 

 

2002年7月21日
「えー、大きなことを言うようですが、今や春風亭柳昇といえばわが国ではわたし一人でありまして‥‥」柳昇師匠の開口一番の名セリフ。一年に一回は思い出す。今年は今日思い出した。

 

2002年7月14日
炎天下。新宿駅南口を出たところに立ち、日傘をさして線路を見下ろした。見えているもののなかで一番熱くなっているのは、線路の鉄製のレールだなと思った。あついで賞に決定。

 

2002年7月8日
先日、「今度また絶対乗船しよう」と決めた隅田川の水上バス。まだ乗りに行けないのだけど、どうして私はそんなに乗りたいのか、わかった気がする。こないだはじめて乗ったとき、上体をあお向けにし、進行方向に頭を向けて乗ったのだが、そうすると、十二もある橋の下を頭からすーっとすべり込んで行く感じだった。それが、自動車整備の際に体をあお向けに横たえて自動車の下にするっと入り混むことのできるあの滑車付きの台(なぜか昔すごくあこがれた)に乗ってるみたいな気になり、それがとてもたのしかったからなんだ、きっと。朝からの暑さに呆然としながら、そんなことを考えているうち、いつのまに夜になってしまった今日。

 

2002年7月3日
あっという間に7月。
その後、玄米は発芽玄米をやわらかく炊くようになり、顎の運動を意識することはなくなってしまった。かたい玄米を噛んだことで顎の衰えをせっかく知ったのだから、なにを噛まずとも、口を開いたり閉じたりの運動だけでもやらないよりはましなのではと考えた。で、さっそく、朝晩やってる踏み台昇降運動のときに、口を開いたり閉じたりもついでにやってみることにした。なにも考えない最初は調子よく足と口を動かしていたのだが、途中から口の動きと踏み台昇降のタイミングを合わせたくなり、頭で考えて口と足を動かしはじめたら、自分の体がこわれたロボットみたいな感じになり、踏み台から降りる瞬間に舌を噛んでしまった。痛い。

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